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パイロットがもっとも注意しなければならないことは、ウインチ曳航中の後半である。曳航索の張力と機体の合力が平行に近づきつつあるときは、機体の主翼にかかる荷重は、全備重量の3倍に達することになる。これは、宙返りのGに相当する。しかも。宙返りの場合には、主翼の自重にGを乗じた荷重が主翼荷重から減ずるので、実際の主翼にかかる荷重は小さくなる。
しかし、曳航中の荷重は、主翼の自重だけが減ずるので、主翼にかかる荷重は、宙返りのときよりも大きくはたらき、危険である。そのため、風の強いとき、突風のあるとき等については、無理してウインチ車の頭上に近づかないように注意する。

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